ドリカム「またね」で 「卒業式前日ネタ」 前回の〈がばいばあちゃんの言葉を掲載した3日「日めくり」にあるネタ〉も悪くないのですが、このドリカム「またね」も終業式(あるいは卒業式)前日の道徳のネタとしてすごくいいです。ほぼ同じねらいでやれます。ドリカムの方は小学校には少し難しいかも知れません。高校なら言うことなしです。 短くして、終業式の日の最後の学級活動での担任の話としてもばっちりです。 人と別れるときの心構え、人とかかわることのよさについて考えさせる授業です。 担任がドリカム好き(または、ワンピース好き)ならもっといいでしょう。 【対 象】 小・中・高校 全学年可 ※
高等学校は、道徳の時間がないので、ホームルー ムでやります。 【ねらい】 友情の尊さを理解して心から信頼できる友達をもち、互いに励まし合いながら、高め合おうとする態度を養う。(ちょっとピッタリ来ないところもありますが、中学校の価値内容なら2-(3) 【学習内容】 ・
別れる人を応援することのよさ ・
自分がこれから頑張りたいこと ・
めあてをもって生きることの大切さ 【資料】「またね‐ALBUM VERSION」DREAMS COMES
TRUE AND I LOVE YOU 所収 ※
御存じの通り2008ワンピース劇場版の主題歌でもあります。 http://www.toei-anim.co.jp/movie/2008_onepiece/ 【学習過程】(50分授業) @
1年間を振り返って、思い出を発表し合う。(10分) ※
終業式前日、教室の掃除や整理整頓などをみんなでやった後、少し落ち着いた時間に、じっくり1年間を振り返ります。 ※
1年間の行事などを思い出して話し合ったり、教室に掲示してある「学級の歴史」の短冊を見ながら感想を出し合ったりするのもいいでしょう。 ※
時間はいくらでも調整できます。少しずつムードを出していきます。 A
「「またね‐ALBUM VERSION」を聴き、感想を出し合う。(15分) ※
ゆったりした気持ちで聴きます。歌詞を黒板に掲示して、それを見ながら聴くのがいいでしょう。 ※
発問1:「どんな状況なのか、二人組で話し合ってみましょう。『またねと言う人』と『行く人』の二人の気持ちの違いに目を付けて話し合ってみましょう。」 ※
全体で話し合うのは、Bの活動です。ここでは、二人組(あるいは、4,5人のグループ)で、それぞれの立場の人の気持ちを自由に出し合えるようにしましょう。 ※
どちらか共感的にとらえられる方の役割を演じて、互いに(歌詞にあるように)手を握りしめながら、話をするというのもいいかもしれません。 B
『またねと言う人』と『行く人』の気持ちをそれぞれ話し合う。(15分) ※
発問2:「それぞれの人はどんなことを考えているのでしょうか?」 ※
(1)『またねと言う人』……a)別れたくない、自分だけが残されて一人になる、寂しいなど自分の感情、b)夢を実現して欲しい。頑張って欲しいなど相手を応援する感情、c)いつまでも自分のことを忘れないで欲しい、自分もあなたのことを忘れないなど相手に望む感情…… ※
その際子どもたちは、歌詞にある「でも胸に開いた黒い穴みたいなのに自分でも驚いている」や「がんばれとか あきらめるなとか 気をつけてとか 言えたらいいんだろうな」、「こんな時こそ 何かあったらかえっておいで いつでも待ってるからって」などに着目して気持ちを膨らませるでしょう。 ※
(2)『行く人』……a)『またねと言う人』との別れをあまり残念に思っていないなど、b)自分の夢を追いかけることで気持ちがいっぱい、人のことを考えている余裕はないなど…… ※
その際子どもたちは、歌詞に書いてある「でも昔っから言っていたもんね ずっと夢だったんだよね」や「でもさびしいとか置いてかないでとか泣き言も言えないくらいきみはとっくに前を見てる」などに着目して気持ちを膨らませるでしょう。 ※
それぞれの気持ちを対照的に板書して理解を深める。 C
授業の感想を書く。(10分) ※
友達とのかかわりを思い出しながら、感想を書かせる。あまり、くどくど条件を出さない方がいいでしょうが、「人は、どちらの立場にもたつことがあるということ」は理解させておくことが必要でしょう。 ※
最後に、人は、互いに励まし合いながら成長していくものであることを押さえた後、担任として、クラスの子供たちと次に再会するまでに楽しみにしていることなどを話して聞かせて、まとめとしましょう。 ※
最後もう一度「またね」を聴きながら授業を終えます。 |