「まどみちおの詩」で命を学ぶ 【対 象】 小学校高学年 【ね
ら い】 まどみちおさんの詩のよさを話し合うことを通して、小さな生命に関心を寄せることのすばらしさに気付く。3-(3) 【学習内容】 (1) 「火事」に込めたまどさんの思い(小さな命の大切さ)に気付くこと。 (2) 「いくらなんでも」に込めたまどさんの思い(命あるものに今まで以上に心を配ることの大切さ)に気付くこと。 (3) 二つの詩の共通点(人間以外の小さな命の大切さに気付くことのよさ、すばらしさ)に改めて気付くこと。 【資 料】『まど・みちお 詩集』 まど みちお:作 1998.4.18 角川春樹事務所 http://www.ehon.info/whoswho/index.phtml http://www.rironsha.co.jp/young_adult/mado/mado1.html ■ 資料(漫画) 【火事】 「火事の報道(新聞記事)は頻繁に目にするが、その火事で死んだネズミやそのネズミについていたノミについての報道はない」ことを書いた詩 【Lesson14】 「人間はなく、わらう、うたう・・・等々使い分けるのに、そのほかの動物は、全てなくであることはいくらなんでもわるいではないか」ということを書いた詩 【学習過程】(45分授業) @
「火事」のよさを話し合う。(15分) ※
提示1:4連「そして一回でもでたことが あるのだろうか その火事で死んだ□□□たちのことが」までを□□□の部分は、隠して提示。 ※
発問1:「□□□には何が入ると思いますか。」 ※
いろいろな意見を、その理由と共に引き出す。 ※
答えは「ネズミ」です。 ※
提示2:「これには、あと二行続きがあります。」「そのネズミについて暮らしていた □□の親子のことが・・・」 ※
発問2:「□□には、何が入ると思いますか?」 ※
いろいろな意見を、その理由と共に引き出す。 ※
答えは、「ノミ」です。 ※
発問3:「この詩のよさ、まどさんが、訴えたいことは何でしょうか?」 ※
いろいろな意見を、その理由と共に引き出す。 ※
「小さな命にも、人間以外の命にも、関心を寄せ、大切に思いたい、思うべきではないか。」とまとめる。 A
「いくら なんでも」のよさを話し合う。(15分) ※
提示3:2連「いくらなんでも わるいではないか」まで提示。 ※
発問4:「まどさんは、だれに悪いと言っていると思いますか?」 ※
いろいろな意見を、その理由と共に引き出す。 ※
答えは「スズメやセミやブタやウシやカエルなんかに」です。 ※
提示2:三連を提示。 ※
発問5:「この詩のよさ、まどさんが、訴えたいことは何でしょうか?」 ※
いろいろな意見を、その理由と共に引き出す。 ※
「小さな命、動物の行動や生き方にも関心を寄せ、心を配りたい、配るべきではないか」とまとめる。 B
二つの詩の共通点について話し合う。(15分) ※
発問6:「二つの詩の共通点は何でしょうか。よさや訴えていることで同じ部分はありませんか?」 ※
「人間以外の小さな命の大切さに気付くことのよさ、すばらしさ」「小さな命の大切さやすばらしさについて、知らない人はいないけれども、もっと積極的に気付く、関心をもつこと」などとまとめる。 ※
金子みすゞさんの童謡にも同じような思いのものを提示するのもよい。 |