「花さき山」で気高い行為について考える

【対 象】 小学校4年生

【ねらい】 「やさしいことをすれば花が咲く」ということについて話し合うことを通して、美しく気高い行いに改めて気付き、よりよく生きようとする態度を高める。3-(3)

【学習内容】

(1)やさしさとけなげさについて考える

        つらいのをしんぼうすること

        自分のことより人のころを思うこと

(2)授業の感想をまとめること

        よりよく生きようとすることについて考えること

        (自分の花を咲かせようとすること)

 

【資 料】「花さき山」(『豊かな心で どうとく4』

 東京書籍 平成16年度版 所載)

   粗筋

     山に祭りのごちそう(煮染め)の山菜を採りに来て迷ってしまったあや。ばばに出会う。一面の花。ばばは説明する。ふもとの村の人間がやさしいことを一つすると一つの花が咲くという。あやの妹が「祭りの赤い着物を買ってくれ」と困らせたとき「自分はいらない」と我慢したとき、赤い花が咲いた。双子の赤ん坊の上の子が、下の弟がおっぱいを飲むため、自分が我慢したとき青い花が咲いた。山から帰って父母に話をしても信じてもらえなかったし、もう一度山に行ってもばばには会えず、花さき山も見つからなかった。しかし、あやは、そのあとときどき、「あっ!今花さき山で、おらの花がさいている」と思うことがあった。

 

【学習過程】(45分授業)

@        ゆっくり資料を聞き、感想を発表する。(10分)

        発問1「感じたことを発表してください。」

        少し言葉遣いが難しいので、解説をしながら2度ほど読み聞かせる。挿絵や掲載の「絵本」を見せることも効果的。

        ゆったりと自由に感想を発表し合い、「どこに花はさくのだろうか?(または、花さき山はあるのか?)(または、花は何か?でも、いいかな・・・)」という本時の全体の課題を自然に(違和感なく)提示することができればよい。

 

A        赤い花・青い花が咲いた理由について話し合う。(30分)

        発問2「赤い花が咲いたのはどうしてだろうか。」

        (1)自分はいらないから祭りの赤いべべを妹のそよに買ってあげてほしい、と自分が我慢した。(2)妹が喜んだ。 (3)おっかあが助かった。(4)我慢したあやは、とてもせつなかった。などの意見が出る。

        「自分にも同じような経験はないか」(あやの立場、そよの立場)「同じような場面を見たことはないか」など、経験の有無を尋ねる問い返しをして、共感性を高める。

        または、「自分は古着で、妹が新しい福なら我慢できるか」「ランドセルではなく、自分だけ紙袋ならどうか」などの仮定の問い返しをすることもできる。

        いずれにしても、我慢することがとても難しい状況の中で、自分の立場をしっかり受け止めて、それを実行していることのすばらしさを感じ取らせることが重要である。

        発問3「青い花が咲いたのはどうしてだろうか。」

        (1)お母さんのおっぱいを弟に飲ませ、自分が我慢した。 (2)弟が喜んだ。 (3)おっかあが助かった (4)我慢した双子の兄はとても悲しかった。などの意見が出る。ここまでは、赤い花と同じことを確認した後、

        発問4「あやよりすごいだろうなと思うことは何か?」

        (5)双子の兄、同じ年でわずかな後先で生まれた兄が我慢している (6)しかも我慢している兄は、1,2才くらいだと思われる (7)着るものではなく食べるものである。(着るものは古くても何とかなるが、お腹がすいているのは、なかなか我慢できないものである)

        ここまでをまとめて、(1)自分のことより人のことを思うことがすばらしい (2)人のことを思うとき、自分がつらくなったり、我慢したりしなくてはならい場合は、もっとすばらしい とまとめる。

 

B        授業の感想を書く。(5分)

        発問3「花はどこにさくのだろうか?」

        (1)自分の心の中 (2)やさしくした相手の心の中 の双方だという話に落ち着くか・・・

        「人のために辛いのを我慢すること」=「美しい行為・気高い行為」とまとめる。(と教える。)