『のはらうた わっはっは』で道徳授業

 工藤直子さんの詩集、最新刊。今までの集大成のような作品。のはらみんな

がどこかに登場し、のはらむらの春夏秋冬が描かれています。

 自分の夢を自由に語ることによって、伸び伸びと生活しようとする気持ちを

膨らませたいと考えました。参観日や国語の時間でも扱えます。

 

http://www.dowa-ya.co.jp/books_data/poem/043.htm

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【対 象】 小学3,4年生(中学年)

 

【ねらい】 ゆめをもって、明るくのびのびと生活しようとする心情を育てる。

 

【資 料】 『のはらうた わっはっは』工藤直子:作 2005年、童話屋

    「たびだち たんぽぽはるか」30ページ

    「ゆめいっぱい こひつじあや」31,2ページ

    「もこもこたんか けむしじんべえ」26,7ページ

の順に扱います。

 

【学習過程】(45分授業)

@    「『たびだち』を読みます。(読む、模造紙に書いた詩を黒板に添付する)

たんぽぽはるかさんはどんな気持ちなんだろう?『まいあがれ』のあとに

続けて、プリントに気持ちを付け加えてください」     (10分)

    準備体操みたいなものなので、自由に考えを書き、発表し合う。

    母であるたんぽぽはるかさんの気持ちを押さえた後、綿毛の気持ち

についても軽く投げかけ、みんなはあと10年もしたら、親のもとを

離れて、たんぽぽ(成人)になる日が来ることを共通理解する。

 

A    「『ゆめいっぱい』を読みます。(同上)こひつじあやの夢はどんな夢だと

思いますか?話し合ってみましょう。」           (10分)

    「こひつじ」と「雲」の形が似ていることなどに軽く気付かせ、自由

に話し合う。特に根拠のある考えでなくてもいいけど、優しく、夢の

ある発言を意図的に取り上げられるといい。

    「みんなには、どんなゆめがありますか?」とまとめ、次の詩へ。

 

B    「『もこもこたんか』を読みます。(同上、ただし26ページの方だけ)

けむしじんべえさんは、毛虫語でこれからのこと、ゆめを書いています

どんな意味だと思いますか?」              (10分)

    擬態語などから想像を広げ、「いつかひらひら」から「ちょうになる

こと」を夢見ていることを理解させます。

    ある程度考えが出てきたところで、左の27ページを添付、音読し

ます。楽しい詩だね、と押さえ次のように投げかけます。

 

C    「けむししんべえさんの詩(短歌)を真似て、みなさんの今、これから、

そして、将来の夢を短歌にしてみましょう。」      (15分)

    いきなり夢だけを書くのではなく、じんべえの書き方(今、近い将来

そして、その後の夢、の3段階から5段階くらいまでに分けて)で

書くように投げかける。

    擬態語中心の右ページを書いたら、それを日本語にした左ページを

書くようにする。「楽しく、だけど真剣に夢を語ろう!」

    できたものから、席を立って、紹介し合う。先生の所に持っていって、

朱書きをしてもらったら、そのまま、後ろの掲示板に一人ひとりが

貼り付けて、次のものを書き始める。

    教師も一緒に書くのがいい。

    ほんわりした雰囲気の中でもふざけないで堂々と、夢を語れるように

したい。