確かな学力を育む授業をするために必要なこととはどんなことだろう?

 

教職員研修のネタです

 

1 ねらい

 授業づくりに必要なものを話し合うことを通して、授業づくりにおいて「子供理解」が最も大切であることに気付くことができるようにする。

 

2 学習過程

【主発問1】

確かな学力を育む授業をするために必要なこととはどんなことだろう?

 

思いつくものから順に、プリントに書いてみましょう。たとえば、今、私は、遠くまで聞こえるように「はっきり聞こえる発問」をしました。

それが、必要だと考えたからです。

「発問」だけでもいいですが、できれば、「○○な発問」という表現がいいです。どうぞ・・

 

【反応】

@発問

 ・・・はっきり聞こえる発問

 ・・・言い換えない発問

 ・・・何をしたらいいか、何をどのように考えたらいいか分かる発問

 ・・・精選された発問

 ・・・たくさんない発問(?)

A板書

 ・・・丁寧な板書

 ・・・思考の流れがよく分かる板書

 ・・・色などで重要なところがよく分かる板書

B教材研究

 ・・・何を押さえたらいいのかはっきりわかるようにするための教材研究

C指導案

 ・・・

D子供の理解

E一人一人の実態に応じた支援

Fプリント

G手物(操作物)

H教科書

 

 * 発言を分類しながら板書する。(すなわち他の人の発言と結ぶ

 * 意図や具体が分からないときには、問い返して発言内容を明確にする。

 * 一つのカテゴリーが出てくるたびに、カテゴリーとカテゴリーを「+」で結び、立式しながら板書する。

どれも大切です。みんなで考えた「授業づくりに必要なもの」は、このような式に表されます。

発問+板書+教材研究+指導案+子供の理解+支援+プリント+操作物+教科書

これが今日の内容です。

 

【主発問2】

この式は、確かに正しいのですが、次のようにも立式することができます。

(   +   +   +   +   +   )×(   )

最後の(   )に入るのは、上記の式のどれだと思いますか?

 

【反応】いろいろ

そうですね。最後の(   )に入るのは、「子供理解」「子供観」というカテゴリー入るものです。どんなすばらしい発問も板書も教材研究も「子供の側からものを見たり、子供そのものを理解したりすることに支えられている」ということですね。そのためには、日頃から子供との関係をしっかりつくることが大切です。どんなふれあいも、関係も授業づくりにつながっていると言うことですね。

    問い方を「幸せとは」に変えると、道徳の授業になる。

×(   )には、見方考え方、「観」に関わるものが入る。

    中学校では、最後の式そのものを考えさせるとよい。

    参考:野口芳宏の模擬授業と326の「人生はかけ算だ」