千の風になって 6年
主題名 千の風になって 1時間
3―(3)美しいものに感動する心や人間の力を越えたものに対する畏敬の念をもつ。
【ねらい】資料「千の風になって」の詩と写真を鑑賞することを通して、自分なりの感想をもつことができる。
【資 料】「千の風になって」(新井 満 講談社 2003,11)
【勘どころ】
●自分の生活の中で見聞きした「死」について語り合う場を設ける。
●今回の授業の場合、「人間の力を越えたものに対する畏敬の念」を「亡くなったものがいつも自分の心の中(自分の身の回りの様々なものでもいいのだけど・・・)に存在することに気付き、それを大切にする気持ち」と捉える。
【授業の様子】
1 グループになって、自分の生活の中で見聞きした「死」について語り合う。(15)
- 生活班の4名程度のグループ
- 「家族や親戚の方が亡くなったこと、その方との思い出」、「自分が飼っていたペットが死んでしまったこと、そのペットとの思い出」等について、無理なく話せるものだけが、自由な雰囲気の中でグループの友達に対して話して聴かせる。
- 聴いている方は、話している友達の「悲しい気持ちややるせない気持ち」に共感しながら、(その人の方を見てうなずきながら、優しい気持ちをもって)ゆったりと聴く。あれこれ、質問したり、聞き出したりしないようにする。
2 「千の風になって」の詩を読み、話し合う。(20)
「千の風になって」の日本語詩(新井満 訳)はこちら
- 一読しての感想をそれぞれ発表する。
- 発表された感想をもとに、@「私とはだれか?」、A「私はだれに話しかけているのか?」、B「私は何を言いたいのか?」にまとめ、みんなで話し合う。
- B「私は何を言いたいのか?」を話し合うことを通して、「亡くなった大切な存在が、自分の身の回りの様々なものになって自分を見守っている。ならば、自分は一生懸命生きるべきではないか」といった心情をもつことができるようにする。
3 1,2の活動を通しての感想をプリントに書く。(10)
- 書く内容に特に制限はない。
- 教師も、率直な気持ちを子どもたちに語る。(語らないにしても、自分の感想をまとめてみる)
- 授業後に教師がプリントに目を通す際は、@「前向きに行きようとする気持ち」、A「今は亡い自分が大切にしていた存在を慈しむ気持ち」に共感するような書き込みをする。