中学1年道徳学習指導案

主題名   強い意志   (読み物資料 『木箱の中の鉛筆たち』 暁図書出版中学校1年)

■指導案の書き方の提案

  1. 発問を明示すること
  2. 学習活動を「外から見える子どもの姿」で書くこと(「考える」「把握する」「理解する」などの内的な思考活動で書かなかったこと)
  3. 学習内容に軽重をかけること
  4. 「子どもの心の動き」を学習内容と対応して書くこと
  5. 支援は、何のために(目的)何をどうするか(具体的な方法)を含む表現にすること (願いや希望を書かないこと)
  6. 一箇所のみ、「共通の体験」での「子どもの心の動き」を生かした支援を入れること
  7. 自己の振り返りについては、共通体験ではなく広く生活全般に開くようにすること
    *共通体験だけを振り返る仕組みの場合は、共通体験をしている教科、領域で振り返ればよい

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■資料 (神津かんなさん:作)
 ニューヨークに役者の勉強に行ったかんなさん。ブロードウェイに通ううち、次第に興味は役者から書き手の方へ。志望を変更して小説家を志す。日本に帰ってから物書きとして自立しようとするも、仕事が来ない。たまに来た仕事も、努力して書いた割に認められない。悩んだ彼女は、父親に相談する。父は、小さい頃から音楽の才能があったと「思っていた」が、実は、単なる「思いこみ」であったことが後にわかる。父は、自分に音楽の才能がないと知らされてから、猛烈に努力を始めた。そのことで、今は作曲家として成功していたのだ。話の最後に、ピアノの下にしまっていた木箱を取り出し、中にあった何百本もの短くなった鉛筆を見せてくれた。
 才能がないと自らを嘆いていた彼女は、父親の努力の大きさに自らの不徳を恥じ、いつもくじけそうになると、父の「木箱の中の鉛筆」を思い出しては、強い意志で自らを励ましている、という話である。 
 http://www.akatsuki.co.jp/dotoku/index_fukudokuhon.html