グループエンカウンターの手法を用いた
道徳学習のポイント

@エンカウンターは万能ではない 限定的な扱いをする。
  • エンカウンターをして、少しシェアリングをしたら、それで道徳の授業になるかと言うと、そう簡単ではない。道徳的な価値内容を押さえられるように、道徳の授業では、限定して活動を選択する必要がある。
  • 道徳の2の視点は、エンカウンターの活動によっても押さえられる内容である。
A2の視点「主として他の人とのかかわりに関すること」に関連が大きい
  • 他の人とのかかわりのベースになる「よりよい人間関係」「受容的関係」「リレーション」を育むために行われる。どの価値と特定できないことが少なくない。だから道徳の授業に適さないと考えないで、だから今までの学習の隙間を埋めることができると考える。限定的だけど積極的に扱う。
B道徳的価値を押さえやすいエクササイズと道徳的価値(例えば5.6年)
  • 「いいとこさがし」→高1−(6)自分の特徴を知って・・・
                  2ー(2)互いに信頼し、学び合って・・・
  • 「ありがとうカード」→高2−(2)だれに対しても思いやりの心をもち・
                   4−(2)公徳心をもって・・・進んで・・・
C押さえたい道徳的価値が際だつように主活動に条件をつける。
  • 「いいところ」はいいところなのだけど、「その人が自分では気付いていないものを特に見付けてね」とか、「その人が努力してよりよくしようと努力していることを見付けてね」とか、「自分の好きなその人らしさは必ず教えてね」など、言われた本人が自分から自分のよさを伸ばしていきたいなと思えるような内容や見つけ方をさせる。
  • その人が自分のためにしてくれているありがとうではなく、自分も含めて多くの人のためにしてくれているありがとうを見付けよう」「進んでやってくれていることについてのありがとうを見付けて・・・」のような条件を付ける。
Dシェアリングを工夫する。
  • 体験して感じたことを自由に伸び伸びと発表する。聴き合う。
  • 限定条件を付けたところ(つまり教師が押さえたいところ)について述べる子供の意見を特に価値付け、広げる。それが子供同士の聴き合い、話し合いで価値づけられるといい。強調する。
E教師からの話を伝える。
  • CとDを踏まえて、最後に教師から思いを伝える。