動物紹介ゲームで道徳の授業 |
【問題意識】
「自然のすばらしさや不思議さに感動し、自然や動植物を大切にする」という内容項目を指導する場合、最も重視したいのが、「自分たちが飼っていたり、触れあったりした体験」「動物をかわいいなあと感じた体験」を自分自身が自覚したり、互いにその体験を交流したりすることです。
そのために、どんな授業づくりができるかを考えて構想した「道徳の授業」です。
導入: 友達の投げかけを聞き、好きな動物を発表する。 |
「私は総合学習で飼った犬がとても好きになったのだけど、みなさんは、どんな動物のどんなところが好きですか?」の投げかけから授業の開始です。
クラスの仲間が一人、前に出て、自分の気がかりなどを発表した後、それについて話し合いをすることから授業を開始するスタイルを時々とります。
今回のように、だれでも発表できる話題で、しかも、友達と自分を簡単に比べられる投げかけは、すぐに盛り上がります。
この時に、教師がする支援は、
の二つです。みんな言いたいし、みんなのも聞きたいという気持ちがますます膨らんできたところで、次の活動を投げかけます。
展開−1:好きな動物の名前とそのわけをカードに書き、引き合いながら楽しむ |
カードは、トランプ大、表に好きな動物名前を書き、裏にその理由を書きます。好きな動物はひとつではないから、普通数枚書くようになります。それをもって、友達と引き合うのです。友達は、表の動物の名前を見て、その相手がその動物が好きなわけをはじめに予想してから引きます。「やっぱり、泣き声がかわいいから猫がすきなんだね。」とか「かっこいいからクワガタがすきなんだね」などと言い合いながら、楽しみます。
そのときに教師がする支援は、導入とよく似ています。
好きなわけをもっと詳しく相手に説明してあげるように促す。特に、飼ったり世話をしたりした経験があるときには、そのときの楽しさやかわいらしさに加えて、苦労したことや悲しかったことなどもあわせて話すように促す。
展開−2:紹介しての感想を発表しあう。 |
展開の後半は、シェアリングです。感じたことを発表しあうとき教師がする支援は、
です。中心は、かわいらしさや存在のすばらしさの共感、共有です。これなしに、動物を大切にしようと言っても、伝わりません。
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最後に、はじめの投げかけをした友達に、感想を聞いて、まとめとします。
「○○さんの投げかけのおかげで、動物のかわいらしさや動物を大切にすることがわかりましたね。○○さん、ありがとう!」と言って、授業を終わります。