2002年 3−1

2学期


単元3 「おじいさん、おばあさんといっしょ」

  一人暮らしのお年寄りを支える会と共に

〜ゆいの会の集会に参加しよう (11/8 )〜
16,17時間目   7モジュール)


あじさいの会と同じような活動をしている「結いの会」から、ご招待を受けました。10月に私の方が下見をして、打ち合わせをした後、子供たちに「行ってみますか?」と相談してみました。子供たちは、満場一致で「行く」と答えました。そこで、11月の集会に行くことで調整がつきました。活動の様子を見てみましょう。


ねらいは、「初めて出逢ったお年寄りと会話中心で交流する」です。

@ 今日の予定を確認する

(1)学校出発(徒歩30分) 10:40
(2)交流会開始 11:10〜  初めの挨拶、 担任からの話
(3)交流会終了〜11:45   終わりの挨拶 担任からの話

A 交流する。

*今日も社会福祉協議会の方が取材に来ていらっしゃいました。

*だれがだれと話をするなどという計画は行わないで、その場で、出逢った人と話をすることを子供たちが希望しました。初めは、少しはずかしそうにして、なかなか話し相手が決まらなかったのですが、5分もすると、それぞれに話し相手が決まって、徐々に盛り上がってきました。

*子供によっては、恥ずかしがってなかなか話せないようでした。35分間、ずっと話をすることにしていましたので、途中少し話題に困っている子供や、話の内容が難しくて(昔話、戦争の話などは1回ではわかりませんから・・・)とまどっている子供も見受けられました。

*反対に、笑い声が絶えないペアーやどんどん親交が深まっていくような様子が見て取れるグループもありました。


名前を文字で書いて自己紹介
お年寄りの方からの提案でしょうか?
なかなかいい方法ですね。



この二人は、おじいさんとかなり盛り上がって話をしていました。



お年寄りが話題をうまくリードしてくださるので
楽しく会話が進むグループが多かったです。

*教室に帰って、子供たちに尋ねました。
 ●はずかしかった、話題に困ってしまった、途中から話がわからなくなってしまった、など・・・約30名
 ●とっても楽しくて、よかった(困ったことはほとんどなかった)・・・約10名 でした。


振り返りの感想から

【困ったり、はずかしかったり、飽きてしまったりしたこと】として
まとめると
「だれと話すか決めるとき」
「話題がなくなったとき」
「自分から話しかけるとき」 
「話している内容がわからないとき」
「声が伝わらないとき、聞こえてこないとき」
「顔を合わせたり、手を触れたりするとき」

でした。
  

▲私は、最初に何を話したらいいか困ってしまいました。だから話すときはいつも、おばあさんの方でした。初めてあって話したので、何を話していいのかわからなかったし、どういうふうに話したらいいのかわからなくってはずかしかったです。
▲正座をしていたので、足がしびれて立つときに困ってしまいました。
▲はじめに何を話せばいいのかわかりませんでした。そして、いしょに話していた○○○○ちゃんから話してくれてすごくうれしかったです。
▲困ったことは、はじめどのおばあちゃんにしようかなあと思ったことと、話す内容が見つからなかったことです。
▲ぼくは、途中であきたり、どんなお話をしたらいいのかなあと困ったところです。やっぱりお年寄りと話すのははずかしいです。やってみたらうちとけました。
▲最初あったときに、何から話し始めるか迷いました。でもお年寄りの人が、話し始めてくれたのでよかったです。
▲ぼくは、おじいちゃんとおばあちゃんとあんまりはなしたりしないので、めちゃくちゃはずかしくて、あくびも1回もできましたんでした。
▲私はお年寄りとあまりしゃべることができないので、○○さんにたのんで少ししゃべってもらいました。おとしよりには大きな声で言わないといけないので、少し困りました。
▲困ったことは、話すことがなくなったことです。先に話すときにはずかしかったです。
▲私が困ったことは、お年寄りと話す言葉がなかなか見つからなかったことです。なので、私は、お年寄りに質問を4つしかできませんでした。ありたりはしませんでした。お年寄りの顔を見て話すときにはずかしかったです。
▲話している途中によくわからない言葉を言ったので、困りました。
▲耳が遠いので、そんなに話ができなかったです。焦ったとは、考えるのが時間がかかったことです。はずかしかったことは、ありません。どきどきしたことは、いきなり隣のおばあちゃんが声をかけてきたときです。
▲ぼくは行くまでは、うまく話す自信があったのですが、実際にはうまく話せませんでした。
▲途中で何を話していいのかわからなくなって、回りのいっぱい話している人を見てばかりで、あまり話ができませんでした。楽しいとは言えない感じでした。今日は、ゆいの会でとても話ができない状態で、とてもたいへんでした。・・・途中であきて、ごそごそ足をうごかしたり、キョロキョロよそ見をしたりしてしまいました。話したことは、「昔の家はどんな家だったんですか?」と・・・


【よかったこと、楽しかったこと】として
まとめると

「昔の楽しい、あるいは初めての話」
「特に戦争の話」
「話すことができたことそのもの」
「相手を知り、自分のことを知ってもらったこと」

でした。


◎私は、前○○○さんと話して楽しかったのは、好きな食べ物は何か聞いていたときです。前○○○さんは「えいようのために、なんでも食べる」と言っていました。私は、好き嫌いがいっぱいあるのにすごいと思いました。
◎○○さんは、生まれたとき、台湾にいたそうです。二歳から戦争のやつに入っていたそうです。そのときすごいなあと思っていました。日本に来たわけは、戦争がいやになったからだそうです。○○さんは、83歳だそうです。(話し相手に)○○さんを決めたのは、最初に挨拶するとき、ぼくを見ていたからです。
◎よかったことは、自分で思ったより、たくさん楽しい話ができたこととわらって、笑顔で話せたことです。それに○○さんは、最後に涙を流されました。私はとてもうれしかったです。なぜって○○さんはうれしくて涙をはがしたのです。楽しんでうれしんでもらってよかったです。
◎お話をいっぱいしました。大爆笑でした。○○さんに握られた手は一生忘れられません。ありがとうございました。
◎よかったことは、いろいろなことを知れたからです。たとえば、附小はもと中学校だったと言うことです。
◎隣にいた○○くんは、とちゅうあしがしびれておばあちゃんに治らせてもらっていました。
◎楽しかったことは、昔には、ないものがいっぱいあるんだなあと思っていたらたのしいなあと言う感じもしました。
◎まよっていたら、おばあちゃんがこっちへおいでといってくれたのでうれしかった。
◎楽しかったことは、長い時間お年寄りと一緒にお話ができたことです。なぜ楽しかったかというといろいろなことをおしえてくれたからです。たとえば、昔は、どのような遊びをしていたとかを教えてくれました。
◎ぼくは囲碁ができるので、囲碁ができるおじいさんがいたら相手をしてほしいです。ぼくのしらない国の話がでてうれしかったです。
◎30分話が続けられたことがうれしかったです。
◎一番おもしろかったのは、おじいさんが小学校のころの昼休みの話です。おじいさんが小学校のころの昼休みは45分もあったそうです。そのかわり給食がなかったので学校から家までいったん帰って昼ご飯を食べて学校に行って遊んだそうです。ぼくは大変だなあと思いました。それから戦争のことを話してくれました。おじいさんはそのころ中学生だったけど、軍事工場で働いていたそうです。おばあさんも名古屋の軍事工場で働いていたそうです。そのころは、切符がないと食べ物が食べられなかったと聞いてびっくりしました。肉は1ヶ月に1回しか食べられなかったそうでうs。次は、ぼくが学校生活のことを話してあげたいです。