「心のノート」を使ってみませんか?
全校朝礼での話
本校では、全校朝礼で、各教官が順番に数分間、話をする時間を持っています。校長先生は、大学の先生でお忙しいので、普段は、みんなが順番に話をするのです
。
題して「心に残るお話」
わたしの順番が回ってきました。9月の終わりころです。「心のノート」について話をしました。以下は、そのときの話を起こしたものです。「心のノート」を
「書いて楽しい、読み直して楽しい」もの、「個人個人の心のアルバム」になればいいなと考えて話をしました。以下、その全文です。(時間にして6分30秒でした)
*「心のノート」の基本的な考え方と使わせ方を書いた原稿は、こちら
みなさん、おはようございます。
先生の机の上から一冊のノートをとってきました。たった今です。これは国語のノートですが、日記帳として使っています。このお友達は、先生が毎日日記の宿題を出しているわけではないのだけど、毎日日記を書いてきています。一日二つ書いているときもあります。そこで、先生は、このお友達に「どうして毎日書いてくるのか」聞いてみました。そしたらね、そのお友達は、「お母さんがね、それに挑戦してごらんなさい」と勧めてくれたんだそうです。だから先生は、「なぜ、お母さんは、毎日書くように勧められるのかね?」と聞いてみました。そしたらね、「よくはわからないんだけど、きっとおかあさんは、国語の力がつくだろうと思っているということと、いい思い出になるよ」という気持ちがあるんだろうと、そのお友達は、答えました。日記は、その日にあったことや思ったことを書くよね。だから、それをあとで読み直してみると、「あの時、こんなことがあったな、とか、こんなことを思っていたんだな、とか」思い出されて懐かしいことがあるよね。皆さんもそんなことを感じたことがあるんじゃないかな?
これは、先生が小学校の時の卒業文集です。ばらばらになっています。コピーだからです。なぜかというと、先生は、小学校の時の卒業文集をなくしてしまったから、20年位前になくしてしまったんですけど、この夏に、友達に借りて、コピーしたんです。小学校のときにどんな作文を書いていたのか懐かしくなって、見たくなったからです。
文集にしても、日記にしてもそのときに自分が感じたこと、考えたことが書いてあって、「書くときにも勉強になるんだけど、あとで読み直してみても、大切な思い出になるよね」
ここで、提案です。これは、「心のノート」というお勉強の本です。道徳の勉強に使うノートです。道徳の時間にも使う道徳のお勉強のノートです。
先生の今日の提案は、ぜひ、この心のノートを、日記帳や、先生がなくしてコピーをした卒業文集にするようなつもりで、みなさんが気づいたとき、みなさんが書きたいなと思ったときにこの心のノートを書いてほしいなあという提案です。今、この心のノートは、先生が集めていらっしゃるところや自分自分がもっている人もいるでしょう。このノートは、授業で使うだけでなくって、ほとんどは、自分自身が書きたいときに書きたいように書くために配られたノートです。普通の教科書に比べると扱い方がずいぶん違うね。いいですか?(わたしのクラスの心のノート2冊を示しながら・・・)
これは、うちのクラスのです。表紙に写真も貼ってあるよ。それからね、このお友達はね、中の目標を書くところではね、ご飯をいっぱい食べる、ということからね、教室をきれいにすることまで、さまざまな目当て書かれています。そのときそのときに、みんながどんなことを思ったのか、そのときの気持ちを確かめるとともに、後で読み直して楽しいなあと思えるといいなあと思えるようにできると思います。
最後に、これは、この「心のノート」の使い方や、作ったわけなどを、皆さんのおうちの人用に解説したパンフレットです。
今日か、来週の初めに、担任の先生を通じて、このパンフレットを配りますから、皆さんは、「こんな勉強をしているんだよ」って言いながら、このパンフレットを手渡してくれますか?大人用に書かれているから、皆さんの役割は、このパンフレットをきちんとおうちの人に手渡すということと、「心のノート」に、思ったことや感じたことを、しっかり書いていくということです。
先生のお話を終わります。