3学年道徳学習指導案

           31組 指導者 ○○ ○○

 

主題名  過ちを改める(資料:窓ガラスとさかな)

 

主題設定の理由

 

     本学級の児童は自分の考えを持って行動することができるようになっている。ただ、この行動が客観的な物事を判断できるようになっていると考えられ、自分の損得感情だけで物事を判断し、自分の過ちを素直の謝れない子供も出てくる。そのため、この時期にはささいなことが原因でけんかを始めることが多く、特に自分の過ちを素直にあやまれないままうやむやにしてしまうことが多い。この段階において、素直に謝ることで気持ちがすっきりすることに気づかせ、なぜ過ちは素直に改めなければならないのかとねらいに迫りたい。

 

○本主題は過ちを犯したとき素直に改める態度を身につけさせることをねらいとしている。正しい判断や理解のうえにたった、思慮深い行動をしようという心構えは大切であり、自己中心的な行動を反省する姿勢は、人間が生活していくうえで欠かせない徳性である。また、過ちを素直に改めることが、相手の気持ちを変えるだけでなく、自分の気持ちをも変えるものであることに気づかせたい。

 

     本資料は、遊んでいて窓ガラスを割った少年がすぐに謝ることができないでいるところに、近所のお姉さんが飼い猫の盗んだ魚の持ち主を探して、一軒一軒聞いて回っている姿を見る。翌日少年は、素直に謝りに行き、謝ることで少年の気持ちが晴々したというものである。千一郎の心の動きは児童が共感しやすくねらいに適していると考えた。

 

     そこで指導に当たっては導入で過ちを犯した経験を想起させ、自己を振り返らせる。展開の段階では千一郎の気持ちの変化に焦点を当てることで過ちを改めることの大切さに迫りたい。




1、本時案(第1次 1/1)10月3日 2校時  於 3−1教室 

2、ねらい 自分の行いを振り返り、過ちは素直に改めようとする心情を育てる。

、学習過程

学習活動・学習内容

支援

1、過ちを犯した経験を話し合い、そのような経験をワークシートに書く。(5)

自分の経験の想起

・自分がまちがったことをしたときの自分の行動

・自分が間違ったことをしたけれど謝れなかった経験

 

2、資料・「まどガラスと魚」を読む。(10分)

3、話し合う。

・千一郎はガラスを割ったときどんな気持ちであったか、発表する。(5分)

・すぐに謝ろうと思ったけれど謝ることのできない理由

 

・山田さんの猫が魚を盗んで、山田さんが11軒聞いて回ったことを知った次の日、どうして千一郎は謝ろうとしたのか話し合う。(15分)

     素直に謝るお姉さんを見た千一郎の気持ち

     千一郎が謝ろうと思った理由

・謝った後の千一郎の気持ちを発表する。(5分)

謝ってすっきりしたこと

 

4、教師の経験を話す。(5)

自分の過ちを素直に改めることの大切さ

     意見が出ないときは例(友達にけがをさせた、学校の共有物を壊したけれど黙っていたなど)を挙げる。

     過ちを犯した経験を思い出させる。

     そのとき自分がどうしたかもいっしょに発表する。

     ワークシートにかかせることで経験を思い出しやすくさせる。

 

     要点を板書により整理しながら読んでいく。

 

 

     発表の内容を板書し、友達の意見がわかるようにする。

○千一郎が謝らなければいけないと思っているのにかかわらず、あやまることができない気持ちに気づかせる。

○お姉さんを見て千一郎がどうして謝ろうと思ったのか、理由を探らせる。

○素直に謝ることで千一郎の心の中がすっきりしたことに気づかせる

 

   

 

○教師の経験を聞かせることで素直にあやまることの大切さに気づかせる。