道徳の時間 実施カリキュラム  3年


6  5月―3  (総合学習を深化する道徳学習)

主題名   自然ってすばらしい   1時間(3M)
3―(1) 自然愛

●総合学習「校内植物オリエンテーリングをしよう」の学習を補充、深化、統合する道徳学習です。総合単元的な道徳学習の場合、関連している学習と平行して「道徳の時間」を行うのが普通です。しかし、今回は、3週間程度期間をあけて、行うことにしました。自然の不思議さやすばらしさを感じ取らせるために、その間の自然の変化に着目させるためです。植物オリエンテーリングの時に、咲いていた花がどうなっているのか、成っていた実がどう変化しているのかを通して、自然の神秘さ、すばらしさを感じ取らせることができると思いました。関連指導する「道徳の時間」の行い方としては、通常の場合と違って、特色のある実践だと思います。


【ねらい】
総合学習で調べた植物のその後を観察に行き感想をまとめることを通して、自然のすばらしさを感じることができるようにする。

【資 料】
野外での観察活動(1M)

【ひびき合いの授業へのワンポイント】
観察したい植物のその後を予想し合う活動を設定し、確かめたい気持ちを高めることによって互いの考えを交流しようとする意欲を持たせる。


【授業の様子】
1.総合の時のファイルを見て、今から観察したい植物を決め、その様子を予想し合う。(15)


たった3週間しか経っていないのだけど、「なつかしい〜」という
言葉ができてきました。                         


そのときの植物が今、どうなっているのかなあという気持ちが
自然にわき上がってきました。                   

「どの植物を観察してきたいですか?そして、その植物は今、どうなっていると思いますか?」
そのときの板書が下です

「あのときになっていたウメが今は、赤くなっているに
違いない!」っていう発言なんかは、とってもかわいいです。
(ピントのぼけた写真でごめんなさい)

2.野外に出て、植物を観察する。(15)
*感じたことや新しく発見したことをその場で話し合いながら観察するように助言する。
さっそく外に出て、観察しました。そのときの様子を写真で振り返りましょう。


あのときのキウイの花が小さな実になっていました。
私もビックリ。自然の力はすごいですよね。
(そのときの総合学習の様子)


ふようは、いつの間にか花が咲いて、(ふようの花は、1日でしぼむんです)
実がなって、その種がもう、散っていたのでした。3週間なのにです。すごい!


梅雨時期の定番、アジサイが満開です。


ウメの実は、みんな地面に落ちていました。そして、そのにおいがすごい!
桃と同じとっても甘い、あま〜いにおいがするのです。食べてしまいたいほど。


3.道徳ノートに、「わかったこと」「感じたこと」「新しい発見」などを自由に書く。 (15)
*変化させたものを想像させることによって、自然のもつ不思議さやすばらしさに目を向けさせる。


拾ってきたウメとマリーゴールドの花(落ちていた花です。決して
もぎ取ったものではありません)を机において、感想をまとめる子供。

【子供の感想】


わたしは、はじめにパンジーを見に行きました。ところが、ぜんぜん変わっていません。逆にかれてるんじゃなくて、広く、大きくなっていました。「しぜんってふしぎだなあ」と感じました。次に、ウメの木を見に行きました。あまいかおりと、もものにおいがしました。実がほとんど、いや、ぜんぶ落ちていました。これも、「しぜんってすばらしいなあ」というきもちがしました。はっぱにはんてんみたいなものもありました。(中略)自然には、こんなひみつがかくされているんだなあ、と思いました。また、1ヶ月後に見てみたいです。すごく楽しみです。


ぼくは、さいしょウメは、もう5,6こしか木にのこっていないと思ってたら何こも木にありました。あとキウイがまだちょっとしかたっていないのに、キウイの半分くらいになっていました。でっかい落ち葉が体育館の横に落ちていました。あとイチョウに木は、見た感じなんもないから「このイチョウの木、何にもかわらないのかな」と思いました。ぼくたちは自然の力はあんまりないけど、植物は自然の力はいっぱいあると思います。


オリエンテーリングをしたときには、キウイの木は、花だったのに今になるともうちっちゃい実がなっていたので、すごいなあと思いました。あと、ふつうだとすっぱいウメが、あま〜いもものかおりがしたのでふしぎだなあ〜と感じました。