道徳の時間 実施カリキュラム  3年


5  5月―2  (温かい心に支えられて・・・)

主題名   バスの運転手さんのやさしさ   1時間(4M)

2―(2) 思いやり・親切


【ねらい】
友達が涙を流したわけを話し合うことを通して、人を思いやることにすばらしさを感じ取ることができる。
【資 料】友達(O君)の日記
【ひびき合いの授業へのワンポイント】
友達と同じ経験を互いに出し合い、共感することができる活動を設定する。O君の経験がその人独自の経験ではなく、誰にもある身近なことであることを押さえる。


【授業の様子】
1.友達の日記を聴く。(10)
話の内容は以下です。2度読みました。(プリントを配布しないで読みました)

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今日、学校の帰りにヤマハに行って、帰りにJR(ジェイアール)バスではじめてねてしまいました。
ぼくは、いつもは「のうぎょうしけんじょう」でおりるのに、「光円寺前」で目がさめました。
それであわてて、ぼくは
「おります!」
と、うんてんしゅさんに言いました。でも、「子どもおねがいします」というのをわすれて、
大人りょう金をはらってしまいました。
そして、うんてんしゅさんに
「子供って言ってよ」
と、やさしく言われて、
「明日の朝、これでのりなさい」
と紙をもらいました。
「ありがとうございます」
と言っておりました。歩いていたらなみだが出てきました。
 今日は、とてもビックリして、家に帰って大なきしました。
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   自由な感想を出し合う。(20)
【発問】感じたことを自由に発表しましょう。
●この友達の出来事が何か特別なものではなく、誰にもあること

●「どうして涙が出てきたのか?」という課題を設定すること
●運転手さんの優しさに目を向けた発言を捉えて、価値づけておくこと
をねらってこの活動を行いました。
同じ経験をした子供との感想・運転手さんの優しさに関する感想などに分けて板書する。

そのときの板書は以下です。同じ経験をたくさんの子供が発表しました。


3.O君が涙を流したときの気持ちを話し合う。(20)

【発問】なぜ泣いたのか、その訳を考えてみましょう。


プリントに書く


左が、運転手さんの優しさにうれしくなって、涙が出たという意見を集めて書いたもの 
右が、怖くなったとか、ビックリしたとか、遠くなってとか、大人料金をはらった等の意見


4.自分がとても悲しかったり、苦しかったときにしてもらった優しい関わりを思い出してプリントに書く。(10)

人にしてもらう優しさ(親切)は、自分がとても困っていたり、悲しかったりしたときに、特に心にしみいるものです。相手の立場に立って優しくすると言う行為は、相手のその困っている気持ちや悲しい気持ちが自分のことのように思える時にこそ大きくなるということを話して聴かせました。
そして、プリントに書かせました。その記述は、