33 2月ー4 【のび太とドラえもんの関係を問う!】
主題名 のび太にとってドラえもんは必要か?! 1時間(3M)
【漫画「ドラえもん 大空、夢 いっぱい編」 】
2―(3) 信頼 友情
子どもたちに求める結論は、「のび太にとって、ドラえもんの四次元ポケットは必要ないけれども、ドラえもんそのものはとっても必要である。のび太にとって、いなくてはならない存在である」です。
「ドラえもんがいればいいなあ」と思うことはよくあります。
ドラえもんがほしいのではなく、ドラえもんの持っている四次元ポケットがほしいと思っての発言です。
しかし、ドラえもんは四次元ポケットを持っているからみんなに好かれているのではありません。
四次元ポケットがなくても、ドラえもんそのものの存在がみんなにすかれているのです。
ドラえもんの温かさに惹かれているのです。
そこで、「のび太のドラえもん」観を話し合うことを通して、「ドラえもん」と「ドラえもんのもっている四次元ポケット」を分けて考えることを学ぶ授業をつくりました。子どもたちの友達観を高める授業です。
すなわち、友達は、「その人が持ってる自分に得になるもの(つまり四次元ポケット)がある」から友達なのではなく、「自分に得になるものがなくても、その人といると、楽しい、うれしい、温かい、ほっとする」から友達なのである、ということを学びます。
不思議と3年生でも、このことが分かるからうれしいです。
【ねらい】
「のび太にとってドラえもんは本当に必要か」について話し合うことを通して、友達とのつきあい方について考えることができるようにする。
【資 料】
漫画「ドラえもん 大空 夢 いっぱい編」
藤子・F・不二雄
【ひびき合いの授業へのワンポイント】
●テレビでドラえもんを見た経験を出し合う場を設定する。
●「のび太にとってドラえもんが必要なのかどうか」を話し合う場を設定する。
1.ドラえもんの登場人物について簡単に話し合い、お話を聞く。
(15)
ポイント:ドラえもんの楽しさについてつぶやく子供の発言を取り上げ、広げる。
ポイント:ゆっくり漫画を読んで聞かせる。(当たり前と言えば当たり前)
左が、登場人物の簡単なおさらい 右が話して聞かせたお話。拡大して、黒板に貼りました。
2.「のび太にとってドラえもんが必要か」という話題について、フリートークする。(20)
ポイント:理由を類別しながら板書する。
ポイント:ドラえもんという人物に対する意見とドラえもんの持っている「四次元ポケット」に対する意見を区別しながら板書する。
ポイント:よく似た意見を連続させながら発言させるようにする。
3.友達についての、教師の話を聞く。 (10)
ポイント:友達に対して、「その人そのものが好きでつき合っているのか」「その人が持っている自分に得になるのでつき合っているのか」を考えることの大切さについて、話す。
教師の話の途中に、2003/2/24 朝日新聞の投書
「ドラえもんに頼りたいけど」を使って、四次元ポケットは
必要ないけれど・・・という話をした。でも、ドラえもんは・・・