30 2月ー1 【お話作りで、道徳の授業】
主題名 自分でよく考えて 1時間(3M)
【「ろばを売りにいく親子」 学研】
1ー(2) よく考えて行動する
資料の前半を読み聞かせて、後半を考えさせることで、価値に迫っていこうとする授業は、比較的よく見られます。たとえば、ジレンマの授業などは、主人公が行為選択する際に迷っているところで、資料が終わっています。その授業では選択する行為とその訳を考えること、すなわち、話の続きを考えることそのものが、道徳の学びになっています。
この授業は、少し違います。
前半の資料のおもしろさを感じ取らせて、そのおもしろさを自分もつくっていきます。話を作ることは、道徳的判断力や心情を養うことに直接関連がありません。
つくった物語を後でみんなで楽しみながら、主題について考えるという授業です。
つくるだけつくらせておいて、最後の発問に持っていくのは、「本当にいいの?」という指摘は、納得します。(ごめんなさい)
【ねらい】
「ろばを売りにいく親子」の前半を読んで、続きを話を作る中で、自分の考えをもって行動しようとする心情を高める。
【資 料】
読み物資料「ろばを売りにいく親子」学研
【ひびき合いの授業へのワンポイント】
●続き物語作りという楽しい活動を準備し、互いの作品を読み合う。
●つくった話の共通点や相違点を明確にする。
1.読み物資料前半を読み、設定を理解すると共に、続き物語を書く。
(15)
ポイント:本当の話を予想することではなく、自分が作者になったつもりで、自由に物語り作りをすることを伝える。
はじめに読み聞かせた部分です
課題の提示部分と、はじめに読み聞かせた部分の板書上の押さえです。
たとえば、ワークシートにこんなことを自由に書きました
2.創作した続き物語を発表し、話し合う。(20)
ポイント:@「出会った人に言われたこと」A「言ったわけ」B「それで親子がしたこと」の3つに分けて板書する。
白色〜出逢った人に言われた言葉、
黄色〜であった人がそう言った理由
赤色〜それを聞いて親子がしたこと
3.「親子に足りなかったもの」は何か話し合う (10)
ポイント:理由を問い返しながら、類別して板書する。
ポイント:「寓話」という言葉を教える。
左側〜自分の意見を持っていないこと(本主題に関わること)
右側〜ロバの扱いについてひどいことをしていること(動物愛護に関わること)
右側については、きちんと持っていなければならない自分の考え意見の中に含まれていることとして、話して聞かせました。ロバを売ることが、自分の生活にとってどうしても避けられないというのであれば、その理由などをきちんと持っていることが大切だね・・・・と。
最後に、このお話の最後の部分(ロバの足を丸太にくくってもって歩いているときに、ロバが暴れて、川に落としてしまった)を聞かせて、自分の考えを持っていないことの愚かさを更に感じ取らせました。
ちなみに、この話の結末を知っていたのは、2名でした。そのうちに一名が続き物がたりとして全体に発表していました。その絵が板書にも残っています。