26  12月―2  【「思い遣り」の持つ意味をみんなで明らかにする!】

〜総合的な学習の時間との関連指導2〜

研究大会の公開授業でした・・・

主題名  おじいちゃん、おばあちゃんと一緒  1時間(3M)

【「老人ホームで」光文4年】

2―(2) 思い遣り・親切


思い遣りとは、一体なんでしょうか?
「相手を大切に思う気持ち」と捉えることが一般的です。
この授業では、「思い遣りは、相手を思う気持ちを行動や言葉で相手に伝えること」と捉えます。
したがって、結果として相手にする行為が正反対でも、相手のことを思う気持ちが同じであれば、
同じ「思い遣りの気持ち」と言えるでしょう。
この授業は、総合学習「おじいちゃん、おばあちゃんといっしょ 〜一人暮らしのお年寄りを支える会と一緒に〜」と総合単元的に関連指導した道徳の授業の2番目になります。

指導案はこちら


【ねらい】
 登場人物の気持ちについて話し合うことを通して、お年寄りのことを思いやり親切にしようとする心情と態度を養う。

【資 料】
 「老人ホームで」光文書院 4年

【ひびき合いの授業へのワンポイント】
●12月例会でやる出し物などでうまくいきそうなことと不安なことを出し合う導入を仕組み、共通の気がかりをみんなの意見を聴き合い解決しようという構えを持たせる。

考えの根拠や具体から、総合の共同体験での思いを引き出す問い返しや資料提示の工夫をし、こだわりを強める。

●「書く活動」をあえて仕組まないことにより、話し合いの時間を十分保障する。また、友達の意見から自分の意見をつくる機会を保障する。(自分の考えをまず、紙に書いてから話し合うという仕組み方ではなくて、自分の考えは、ぼんやりと心の中に作っておいて、話し合いの中で人の意見を聴いたり、自分の意見を発表する中で明確にしていくという仕組み方をする。)←でも、この考え方は一般的ではない。批判も多いと思います。

●振り返りの場面で心に残った友達の意見を問いかけ、互恵的なかかわりのよさを感じ取らせる。


1.12月の例会の見通しについて気付きを発表する (10)

 ポイント:子供の発言に関連する総合の様子を写真や作文で示し、思いを出しやすくするとともに、それを広げ、共通の気がかりをみんなの意見を聴き合い解決しようという構えを持たせる。
ポイント:「見たこと、したこと」と「感じたこと、思ったこと」を分けて板書し、心情面を際だたせる。


2.読み物資料「老人ホームで」を読んで「ぼくたち」の行動について話し合う (25)
 ポイント:発表の時間を十分確保するために、書く時間をとらない。
 ポイント:選択の理由を明確にして自分の考えを発表するように促す。
 ポイント:相手の意見をいったん受け容れてから自分の意見を述べるような話し方をするように促す。 ポイント:友達の発表に対する応じ方がよりよい子供を価値付け、広げる。
 ポイント:板書上で意見の異同を明確にしたりお年寄りを自分に置き換え考えさせたりして話し合いを深める。


3 例会で思い遣りの心を生かしてがんばれそうな内容を出し合う。(5)


赤いハート印が付いている内容が、
思い遣りの心が生かせそうなものと捉え直された


.総合や本時を振り返り、心に残った友達の意見を出し合い認め合う。 (5)
 ポイント:「思いやり」という観点から活動や生活を見つめ直させるとともに、共に聴き合いを進めたことで学びが深まったことを価値付け、心に残った意見を認め合う。
 ポイント:「席は遠いけど、気持ちや考えは、とっても近いね」「いい考えだと言われてとってもうれしいね」などの言葉がけを行う。(最近の私の重点)


赤い名前(ぼかしてある)が添えられている意見が
心に残った友達の意見である。発表していない子供に
優先的に発表してもらった。全員発表することができた。