24  11月―3  【総合学習との関連的指導、子供たちの学習の姿を取り上げる!】

主題名  はたらく  1時間(3M)

【「体験活動の写真3枚」】

4―(2) 勤労


総合学習「おじいさん、おばあさんといっしょ」と関連指導する道徳の時間の2時間目です。あじさいの会の例会での子供たちやあじさいの会のメンバーの方の活動の様子を撮影した写真を資料として用います。
3枚です。それぞれに、4−(2)の勤労の大切な要素が入っています。それは、
@相手(一人の相手)に喜んでもらうために働く 
Aみんなのことを考えながら力を合わせて働く  
B進んで働く(自分は少しつらくてもがんばって働く)です。


【ねらい】
 総合学習の活動の写真を見て、相手のことを考えて、力を合わせて進んで働こうとする態度を養う。

【資 料】
 総合学習の活動の様子を写した3枚の写真

【ひびき合いの授業へのワンポイント】
■自分たちの活動の様子について写した写真を主な資料として用いる。
■よりよい話し方をしようとしている子供を価値付け広げることにより、みんなで話し合いながら学習を進めることのよさを感じ取らせる。振り返りの場面で心に残った友達の意見を問いかけ、互恵的なかかわりのよさを感じ取らせる。


板書の全体です。展開の主発問は、一番左の「どの姿が好きですか」です。


1. 11月の例会で感じたことを発表し合う。(10)
ポイント:「見たこと、したこと」と「感じたこと、思ったこと」を分けて板書し、心情面を際だたせる。


2.3つの働く姿のどれが好きか、どうしてすきか話し合う。(30)
ポイント:はじめにどんな場面なのかみんなで確認する。
ポイント:発表の時間を十分確保するために、書く時間をとらない。
ポイント:友達の発表に対する応じ方がよりよい子供を価値付け、広げる。

B床に落ちたゴミを拾っている姿 Aデザートを分けようとして
話している姿
@デザートを配っている姿

@では、相手に優しくするために働いているのがいいからすき
     喜んでもらえているからすき
     自分も喜んでもらったという経験があるからよいと思う
Aでは、協力して働いているのからすき
     話し合っているからいい
     分担して働いているからはやい(能率がいいってこと)からいい
Bでは、進んでやっている(だれからもやれと言われていない)のがいい
     手が汚くなるのに、手のひらで小さなゴミまでとっているのがいい
     だれが落としたのかもわからないゴミまで(つまり昨日のゴミかも知れないのに)
     とっているのがいい
などを押さえました。黄色で丸く囲んでいるところは押さえたところです。
自分の体験から出た発言には、黄色で体験印のマークを付けました。


.心に残った友達の意見を出し合い、認め合う。 (5)
ポイント:「席は遠いけど、気持ちや考えは、とっても近いね」「いい考えだと言われてとってもうれしいね」などの言葉がけを行う。

上の黒板の写真の赤で丸く囲んであるのが、友達に価値づけられた発言です。
例えば、@の写真をみて答えたOくんの発言「お年寄りから先にデザートを配っているところがすき」などがいい意見であると価値づけられた発言です。

結局この授業では、40人全員が発表することができました。
資料提示の時間が短かったこと、書く時間を確保せずに、話し合い活動にすぐに入ったことなどが理由です。

全員が発表という形で、学習参加することは小学校教育の中では、とても大切ですね。