道徳の時間 実施カリキュラム 3年
14 9月―3 【絵本を使って 2】
主題名 わたしたちの生きているせかい 1時間(3M)
【絵本『世界がもし100人の村だったら』】
4―(6) 国を愛する心の育成と外国の人々や文化への関心
世界には、いろいろな人がいて、そのことを理解しようとしたり、いろいろな問題があり、それが少しでも解決していくことを願ったりするという望ましい「世界観」の基礎を養おうとする授業です。教師の気持ちをしっかり伝えながら、子供たちの自由な感想を交流することを通しながら授業します。
『世界がもし100人の村だったら』という絵本は、大人向けに書かれており、割合や比の概念のない3年生には、理解が難しいです。教師からしっかり解説したり、絵を味わわせたりしながら、進めます。残念ながら、研究授業などには向きません。
【ねらい】
絵本の話を聞き話し合うことを通して、世界にはいろいろな人がいることに気付き、自分とは違う人を理解しようとする態度を養う。
【資 料】
絵本『世界がもし100人の村だったら』
再話:池田香代子
対訳:C.ダグラス・スミス
マガジンハウス 838円
【ひびき合いの授業へのワンポイント】
絵本の言葉、絵を教師も楽しみながら語り合う。絵本をOHCにて拡大してみんながしっかりよむことができるようにする。
1.絵本の読み聞かせを聞きながら、感想を出し合う。
(30)
ポイント:文の意味を考えたり、訳を出し合ったりしながら、ゆっくり読み聞かせる。
OHCで拡大して提示します
2.感想を発表しながら、話し合う。(15)
ポイント:自由な発言をしっかり認めながら、教師から、望ましい価値観(世界にはいろいろな人がいること、解決しなければならない問題が少なくないがこれから少しでもみんなでよりよい世界を作っていかなければならないことなど)を伝える。
〈子供たちの感想〉
●世界には、100人のうち20人は、栄養が十分でないのに、私たちはとっても幸せだと思った。
●私たちは、たくさんの給食を残すけど、それをあげられるといいなあ。
●私たちは、給食を残してはいけないと思った。これからちゃんと食べたい。
●広い世界には、貧しい人、幸せな人などいろいろな人がいる。今の日本には、幸せな人が多いのでいい国だなあと思う。
●もし、人が何かあって死んでしまおうと思ったとしたら、この本を読むと命の大切さがわかると思う。(この子供は、死んでしまいたいと思った人の状況を詳しく述べたのだけど・・・)
●本当のこととは思えない本だと思った。
●この日本の世界は幸せなところだと思ったのだけど、貧しいところもあるのだなあ。私たちは贅沢だなあ。
●いろいろな言葉をしゃべるのだなあ。
など、など・・・