道徳の時間 実施カリキュラム  3年


10 6月―4  【みずゞの世界 2】
主題名   どんなものも大切だよね 1時間(3M)
【蜂と神様】
3―(3) 敬虔

●「蜂と神様」は3−(3)の敬虔を指導するのに、ふさわしいと考えて、選びました。金子みすゞだからという訳ではなく、敬虔を押さえようとしたら、たまたまこの童謡がふさわしいと考えたということです。蜂から世界までぐーっとカメラが引いていくように空高く視点が移っていきます。そしてまた、蜂へ。それら世界のすべてのものがつながっていて、それをつなげているものが「神様」。だれの中にもある優しい心かもしれません。


ねらい】
「蜂と神様」を読み「神様」とは何かを話し合うことを通して、この世にあるもの、どんなものも大切に感じる心情を培う。
【資 料】
蜂と神様   (童謡:金子みすゞ
【ひびき合いの授業へのワンポイント】
◆一人一人の感じ方を出し合い、重ねながらみんなでメッセージを見つけだそうという構えを伝える。
◆対話活動を活性化させるために、「情緒的要素」と「技術的要素」の「聞く技能」を中心に獲得できるように支援する。


●授業に入る前に、前の時間に勉強した「薔薇の根」の童謡を見せて、みんなで意味を見つけだしたことを価値づけました。「この前の童謡〜薔薇の根〜では、初めの喜びやがんばりを忘れないようにしたいものだね、というメッセージをみんなで見つけだすことができましたね。すばらしいことです。それに、わからないことからみんなでわかっていったこと、小さな気付きを出し合い、わかるようになっていったことは、宝物だね」と押さえました。そして「今日もみんなで思いを出し合って、よりより学習にしましょう・・・」


1.「蜂と神様」(金子みすゞ)を読んで感想を出し合い、めあてをきめる。(15)
*感じたことを出し合おう。
*わからないことを出し合おう。

・神様が蜂の中に入っているなんてすごい
・花は庭の中にあるけど、当たり前だなあ。
・世界が神様の中にあるとすれば、宇宙も神様の中に入っているのかなあ。
・神様は、小さかったり、大きかったりするんだな。
・神様は、みんなを守っているのかなあ。
・蜂から、世界までだんだん大きくなっている(T)


2.神様とは何か話し合う。(10)
*出てくるものの大きさはどうなっている?

*神様とは何だろう?

・神様は見守っているもの
・自分たちの中にあるもの
・いろいろなものの中にあるので、神様は分かれているらしい。
・神様はいろいろな生き物の中にいるので、「心」かもしれない。
・心の中にある
・乗りうつっている
・はちから、世界までだんだん大きくなっているので、世界の中のものは、みんなつながりがあるんだなあということが言いたいのだと思う。それが神様の役割?
・神様は、いろいろなものをつなげている。
・世の中のどんなものも神様のように「いる」ものだ。


3. 話し合いを振り返って感想を出し合う。
*今日の話し合いをよいものにしたと感じている友達の意見を出してください。

・Tくんの意見
・Yくんの意見などが僕たちの話し合いを良いものにしたよ。
・わからないことがわかるようになっていったからよかった。
・それでもわからないことがあるなあ。