●単元  「メリンダ先生と遊ぼう」
1 メリンダ先生と遊ぶ計画をたてよう
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(1,2,3時間目)


3年1組 総合学習 第1弾 スタート!



3年1組の総合学習「メリンダ先生と○○しよう!」の学習がスタートしました。 
附属小学校では本年度、3年生には、昨年通り105時間を
あてて、総合学習を行っていくことにしています。


総合学習は
  @自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てること
  A学び方やものの考え方を身につけ、問題の解決や探求活動に主体的、創造的に取り組む態度を育て、自己の生き方を考えることができるようにすること
をねらいとして、設定されたものです。

 教科の学習が文化を受け継ぎ、つくり、味わうことをめあてとするのに対して、総合学習は、現実の生活をつくり、味わうことをねらいます。教科で学んだことを総合的に発揮して現実の生活場面の課題を解決し、よりよい生活をつくるという言い方もできるでしょう。
現実の生活から課題を見つけて、それを解決しながら、よりよい生活をつくるとはいうものの、現実の生活の中の課題ならなんでもいいのかというとそうではありません。内容としてふさわしいものを意図的に教師の方から投げかけ、よいよい学びができるようにする必要があります。
 その内容全てを書き上げることはしませんが、例えば、附属小学校では、8つの内容領域、すなわち環境、福祉、情報、世界(英語や国際理解)、健康、成長、生産、ふるさとを決めています。


この度の総合学習
「メリンダ先生と遊ぼう」は、その中の「世界」にあたります。
 その具体的な内容は、「世界の国々の人や文化に関心を持ち、自国の歴史や伝統、文化のよさに気付くとともに、お互いのよさを大切にし、外国語に慣れ親しみながら、どこの国の人とでも仲良く生きていこうとする。」のようなことになるでしょうか。国際理解、外国語を使ったコミュニケーションなどが主な内容になります。


導入の授業は
次の5つの段階で進みました。


(1)メリンダ先生についての質問に答える。(10分)
 坂本が、授業のはじめにおもむろに、メリンダ先生についての質問を始めます。たとえば、出身の国、年、住んででいるところなどです。たいがい応えられません。ハンガリー出身ということは知っていました。メリンダ先生は、自分の名前を知っていると思いますか?には、ほとんどの子供が、自分の名前を知ってもらっているとは思っていないようです。つまり、授業の中だけのかかわりなのであります。 ここを押さえた後、


(2)メリンダ先生の願いを聞く。(10分
 メリンダ先生は、授業だけのつながりで、淋しく感じておられる。自分の国のことや自分のことを知ってほしい、みなさんと仲良くしたいという願いを持っておられるということをさらりと伝える。


(3)「メリンダ先生とどんなことをしてみたいですか?」という坂本の発問に応えてアイデアを出し合う。(延々60分)
模造紙に「メリンダ先生と・・・・」と書き、アイデアを出し合います。ここからは、今までの学習経験が(特に生活科と特別活動)がどっさり出てくるところです。子供は、自分の学習経験や生活経験以上のことを思いついたりはしません。二人組や近くに座っている人と意見を交換しあったりした後、どんどん発表をさせていました。実にたくさんの意見が出ました。実現可能性など問いません。どれだけの学習時間があるのかも、伝えないでの発表活動です。雑多な希望が出ます。それでも突拍子もないことがでないのは、やはり3年生でしょう。今までの生活科の学習が洗いざらい出てきました。

 わたしがしたことは、
@ある程度の分類をしながら書く。 
Aときどき、アイデアの具体を聞く。  
B全員発言することができるようにする(ネームカードを貼る)
 

それで出てきたのが、写真の模造紙ということです。途中の休憩を挟んで、かなり長時間行いました。



(4)およその活動にまとめる。(10分)
出てきた雑多なアイデアを、パーティーと遠足の二つにまとめました。この二つの内容を工夫すればほとんど願いを満足することができそうです。ここで、全員の確認を取ります。


(5)メリンダ先生に連絡する事柄を決める。(10分)
メリンダ先生の希望を聞かないことには、それぞれの具体的な内容を決めることができません。また、何度来ていただけるのか、いつ来ていただけるのかもはっきりさせなければなりません。それを考えました。結局、時間が足りないので、ある程度みんなで考えた後、関段さんに具体的に考えてきてもらうことにしました。


 通訳の先生にどの程度お世話になるのか、英語でどれくらい話せるのか、などの見通しがたとうはずもなく、とりあえず、やってみながらよいものにしていくことにしました。なんといっても3年生の一番はじめの総合学習ですから。