12,警察の方との交流会を開こう(20時間目)

前の時間の話し合いをもとに、警察の方との交流会を開きました。
  以前2度ほど来ていただいた近畿日本ツーリストのツアーコンダクターの方との交流開会の時にも、安全な行動については話題になっていました。そのときは、その話題は、スムーズなコース計画のために出てきたことです。

  このたびは、2日目の安全な行動、特に防犯についてののみに絞った交流会です。
  来ていただいた方は、山口県警の少年課の少年補導員の方と、その課の警部補の方です。次のような段取りですすめました。

  1. 警察の方のご紹介
  2. 各班で、前の時間に話し合ったことをもう一度話題に出し、確認する。
     *結論が出なかったことに対しては、後で質問の時間をとることを知らせる。
  3. ゲストの方に防犯についてのお話をしていただく。
  4. わからないことや、迷っていることについて質問をする

一番はじめに、このたび山口県警の事業として電話等による相談窓口ができたことをPRされた。教育委員会に設置されているふれあいテレフォンが「いじめ」や「不登校」を対象にしているのに対して、県警に設置されているのは、犯罪等に関わることが中心だそう。

お話の概略は、以下のようである。

@一人であることは大変危険である。
どんなケースでも、一人よりも二人、二人よりも三人、人数が多いほど安全である。そのためにもグループが離ればなれにならないことが大切。バスに乗ったり降りたりするときや、土産物屋で夢中になって物を探しているときなど、ふと気がつくと仲間がいないなどということがある・・・・互いに声を掛け合おう。
A周りに人がいないところ、人気のないところは極力さける。
 初めから人気のないところに行くことは少ない。しかし、犯罪に巻き込まれるときには、いつの間にか人気のないところに誘い込まれている。どんな場合にも知らない人についていってはならない。道に迷って困っているときなどに、とても親切な顔をして近寄ってくる。よく考えること。道に迷って時間が無いときに、車で送ってあげようなどと声をかけてきても話に乗らないこと。「車は、乗ってしまえば動く密室」とか・・・
B大声を出す。人に助けを求める。
 もしも、仮に恐喝などをされそうになったら、とにかく大声を出す。近くのお店などの人に助けを求める。防犯ブザーをならすなどでも良い。他に人がいるところで、大声を出されて、それ以上に相手がかかってくることはまずない。痴漢などの場合でも、我慢してはだめである。黙っていればもっとやってくる。声を出して、助けを求めるべし。
C貴重品は、必ず身につけておくこと
 物をそこら辺に短時間でもおいて離れることは、無くなっても良いことを指す。



その後、いくつかの質問をしました。子供たちは、かなりよく考えているようで、「抵抗をしないで、素直に指示に従った方がいい場合と、抵抗した方がいい場合があるのではないか・・・」という質問が出ました。答えは、「周りに人がいれば、大声を出したり、すぐに逃げたりするような抵抗を試みることが大切。誰もいないところでは、一概には言えない。抵抗しない方がいい場合もあるでしょう。しかし、やはり、誰も周りにいないようなところへいってはならない」でした。
 上のように書くと、当たり前のことなのですが、やはりプロの人の話は迫力があります。特に「犯罪者の立場になって考えると、どのように行動したらいいかよくわかる」や「おどおどしていたり、困った顔をしているとつけ込まれやすい」ということなどは、確かにそうだなと思いました。