1回目の訪問の準備をしよう
6.7時間目

総合学習6,7時間目です。1時間ずつ2日に分けて行いました。日程上の都合なのですが、朝の時間を使って1時間目に行うと、二日で3M程度の得になります。すこし「せこい」ですが、こうしないと授業時間がもったいなくて仕方がありません。


(蛇足ですが、いつも私は思うのです、子供が活動している姿を見て。この子は、この瞬間または、この1時間、いったい何を学んでいるのか?どんな見方考え方を身につけているのか、ただ遊んでいるのではないか、これで子供の学びは成立しているのか・・・と。微妙な問題です。単なる遊びに終わらないようにいつも教師は、いろいろな支援をしていかなければならないのでしょう。)



ということで、まずは、全体での学び。

総合6時間目のはじめに1Mほど、目的の確認をしました。次の3つが確認されました。
(1)お年寄りに喜んでいただくすべての班が目的に選んでいます。

(2)交流する(1)と同じ意味なのですが、このほうは、相互にやりとりをするということがより意識されています。ほとんどのグループがはじめから意識していました。

(3)おとりよりがどんな遊びができるか確かめにいって、これからの交流を考える上での資料にする。リハビリを意識した遊びを選んでいるグループもあります。 そのようなグループはこの目的も加わっているでしょう。

6年生といえども、目的をいつも確認させながら学習を進めさせることは大切です。
つい、自分が楽しいこと、やりたいことが優先されてしまい、何を目的としているのか分からなくなって活動がはい回ってしまいます。

 最終的に、この訪問は、「楽しみのためだけにあるのではなくて、次からの計画を立てるための訪問であること」を押さえました。この点は、今回の学習のはじめに確認されていたことだけと、それでもあえて確認することが学習を確かなものにします。

 結果、次のような活動が準備に加わりました。
(1)挨拶 
(2)趣旨の説明  
(3)自己紹介 
(4)ゲームを分かりやすく説明すること
(5)すべてを含んでリハーサル(お年寄りの役をして何度かゲームを通してみること)

板書です。かなり小さくて見えにくいです。右の方は、どのような状態になったら、目的が達成されたことになるのか、また、その反対はどんな状態になったときかについての話し合いの結果を記述しています。
例えば、「お年寄りに喜んでもらうため」の目標は、お年寄りに「笑顔」が出る、「遊びに夢中になっている」「言葉で喜んでいることが伝わる」等です。
逆に「喜んでもらえていない状態は、「やる気が伝わらない」「飽きてしまう」「やめてしまう」などが考えられました。

 これらを含めて2時間で遊びの準備をするのですから、大変です。特に魚釣りグループと手作り双六グループと、クイズグループ、折り紙グループは、ぎりぎりまで活動をしました。すごい集中力です。少しの時間であれだけの準備をするのですから。


今日は、前日ですので、ご挨拶の電話をかけました。老人保健施設は婦長さんに、デイケアセンター はセンター長さんに、です。手の空いていた人で(zoidosグループ)が来てくれました。ちょっとした電話での挨拶も大切な学習です。前回のFAXをしてくれた女の子をはじめ、順番で多くの人が実際の交渉に当たることができるといいと思っています。できれ ば40人全員が。


この活動に入って、保護者の方からパンフレットをいただいたり、メールで福祉施設の情報を いただいたりしました。子供たちの学習に役立てていきたいと思っています。


以下活動の写真です。(今回は写真のサイズを小さくし過ぎました。5MB前後です。いつもの半分。かなり見にくいです。でもその分子供のプライバシーは守られていると言えるかもしれません。

zoidosグループ。実物がな
いのでリハーサルは無理
自己紹介を考えている。
お年寄りにzoidosのよさが
伝わるのか本人達にも不安
将棋でのドミノ。右の子供は
やり方をPowerPointでプレ
ゼンするらしい。実物がある
のにどうして?などと思う。
それが子供か・・
魚釣りグループ。子供とお年
寄りの二人チームというのが
いい。このあとリハをしました
ここは、豆移し。完全にリハビ
リを意識している。楽しんでや
っていただけるかが鍵。

いよいよあす10月27日(金)に第1回の訪問です。さて、どうなることやら。
ちなみに、私一人ではなく、1年生のお手伝いに入っていただいている先生にも引率していただきます。快くお引き受けいただいたW先生に感謝。無事に行ってきたいものです。