1 老人保健施設で何をするかアイデアを出し合おう

(1,2,3時間目)

 1学期44時間の総合学習を行った6年1組は、9月の総合の時間を行いませんでした。
そして、10月、6年生3つ目の総合学習がスタートしました。

いつものようにプレゼンテーションです。プレゼンの前や途中に、今回はどんなことをやるのか予想を発表してもらいました。子供はなかなかよく考えているなと思ったのですが、その予想です。「障害を持っている人との交流、なぜかというと、先日耳の不自由な方との交流会をしたし、今回の教生先生にも聾学校の先生がいらっしゃる・・・」(確かに前回のAmie先生との交流の時にも、教生の先生に英語の先生がいらっしゃったり、ジョーンズさんという米国の先生との交流が事前にありました。布石に子供たちは気づいています。
さすが6年生です。) 
 
まずは、いままでの総合学習でどんなことをやってきたのか、4年生からの学習履歴の確認をしました。(子供たちと履歴を確認するのもいいことですね。)
そして、いよいよ今回の総合学習の主活動の投げかけです。
下のプレゼンテーションです。


      



ここで簡単に挙手をしてもらいました。
「お年寄りと遊ぶのは楽しそうだな」と感じている子供・・・20名強、
右の吹き出しのように「ちょっと抵抗があるな」と感じている子供で挙手できた子供・・・・4名、
挙手できなかった子供は、どちらでもないか、抵抗があるけど手が挙げられなかった子供と考えることができます。
 その後、もう少し両所のことがわからないと学習を決定できないと考えていたようなので、私が撮影してきたビデオを見せることにしました。時間にして、20分くらいでしょうか。時に早回しにしながら私の解説を入れました。デイケアセンターでの栗拾いゲームは明るい雰囲気を子供たちに与え、後の感想にも影響を与えました。栗拾いゲームに飛び入り参加した「好青年?」の活躍には、教室中が湧きました。ここまでが45分。

休憩を15分入れて、15分の感想記入の時間です。
次の4点から書くことにしました。
@お年寄りとのふれあいの経験の程度 
Aデイケアセンターや幸楽苑のビデオや写真を見ての感想、
B何をしたいか C知りたいこと、疑問  
なかなか書けない子供とすらすら書ける子供に差があるのは、総合だけではありません。自分の気持ちを見つめるために、総合で書く活動は大切です。その後、グループでその感想を読み合い、質問をする時間をとりました。


グループ活動の後、全体での話し合いでした。
@〜Cにわたって順に話し合っていきました。



お年寄りとのふれあいについては、上の写真が板書です。意外に驚いたのは、同居の家庭が7家庭、祖父母が近所に住んでいるので、週に1回は逢う、という家庭が17家庭もあったことです。お年寄りとのふれあいで不安なのは、年が離れているので話題が合わない、祖父母以外のお年寄りの方とふれあったことがないなどでした。気持ちはよく分かります。


Aのビデオを見ての感想は、予想より明るいイメージだった、重苦しくない、若い人より元気な方がいた、年齢層が幅広い(53歳から100歳)、手を握って、幸せな顔を見たい、などでした。

Bのしたいことは、下の写真にある通りです。あやとりや、栗拾いゲーム、双六、話をする、昔の話を教えてもらう、ボーリング、百人一首、坊主めくり、カルタ、俳句、花札などです。お年寄りとのふれあいということで、日本の昔の遊びにかかわらせているようです。

C知りたいことは、さすが6年生、低学年のようにただ遊べればいい、という気持ちだけでは済みません。お年寄りを元気にする所の秘密、構造を調べたい、長生きの秘訣、給食の味、お年寄りの楽しみ、好きなこと、勤めている人に所のこと、施設の職員のいろいろをインタビューするなどでした

ここまでで3時間分の総合の時間が終了です。
今後することや、調べることなどは、次の総合の時間に持ち越すことになりました。
さて、どんな総合学習になるか楽しみです。

私も一緒に勉強してきます。