総合的な学習の時間と道徳の時間における道徳教育との違い

総合的な学習の時間に行われる道徳教育

●問題解決的、体験的な活動の中で、一人一人が感じ取る道徳的価値内容に大きなばらつきがある。老人ホームを訪問したからといって、誰もが「おもいやり・親切」について考えるという保障はない。
●主観的、偶発的、非効率的な価値の自覚化が行われる。(だからといって、だめだというのではない。このような価値の自覚も大切な道徳学習である。)
●自分なりの問題解決の過程の中で現れる道徳的な課題に対して、自分なりの考え方で正対し、自分なりの解決を図る。


道徳の時間における道徳教育

●ひとつの道徳的な価値内容に対して全員が試行表現を繰り返し、一定の道徳的実践力を身につけていく。
●客観的・必然的・能率的な学び
●計画的・発展的である。
●網羅的である。
●重点化等の意図が働く。全体の中の一部を意識できる。非常に意図的である。
●価値の関連や構造を学ぶことができる。